Mayday(五月天) & flumpool 『TOKYO FM & JFN present EARTH × HEART LIVE 2013』

4月17日、NHKホールでTOKYO FM & JFN present EARTH×HEART LIVE 2013が行われ、中国語圏で圧倒的な人気を誇る台湾のMaydayと、日本の音楽シーンの中核からさらなる未来へ羽ばたこうとしているflumpoolの初共演が実現しました。

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ライブの前には、Maydayとflumpoolのメンバーが揃って囲み取材に応じてくれました。何度も爆笑が起こった和やかな質疑応答の模様をお伝えします。
 
Q. NHKホールは日本有数のホールですが、リハーサルをした感触は?
モンスター「実はこのホールでコンサートができるとわかった時から緊張していました。ステージに立てて嬉しいです。でも、リハーサルをしている間は、嬉しいとか緊張するとかではなく、ただただ素晴らしいコンサートにするため最善を尽くさねば、と思っていました」
 
Q. flumpoolのみなさんは、どんなふうにMaydayの様子をご覧になっていましたか?
山村隆太「去年、高雄のスタジアムで5万人近いお客さんの前で演奏するライブを観させていただいてたんで、単純にこんなに近くでMaydayの演奏が観られることが嬉しかったです。2月のZepp(Tokyo)のライブも行きましたが、ホールコンサートは初めて拝見するんで、リハを聴きながら本番を想像していました」
 
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 (ステージでもメンバー同士の和気あいあいとした交流を見せたMaydayとflumpool)
 
Q. 2組でセッションされる予定ですが、リハーサルをした感想は?
アシン「実は以前彼らが台湾でライブをやった時、すごく心配していたんですよ。僕らのファンが取られちゃうんじゃないかって(笑)。今回は逆にflumpoolのみなさんに、自分たちのファンが取られちゃうかも、と心配してもらう番。気をつけてねって気持ちでリハをやりました(笑)」
隆太「いつかステージで一緒にやりたいな、と思っていたので、僕らの中では夢のようでした」
 
Q. 一緒にやってみて難しかったところは?
モンスター「ギタリストが3人になるんですが、一生さんはストーンの隣に立っているので、2人はいいけど、僕だけすごく遠いんですよ。目線を合わせてタイミングを取るのが大変でした。お客さんから見たら、ステージの両端でオーバーに顔を見合わせていておかしいかもしれないけど、難しかったです」
阪井一生「ギターが3人いるんで、パートをどうするかというのも考えましたね。僕らの曲をやってもらう時、ストーンさんにアコギをお願いしたんですが、休憩中もずっと必死に練習して覚えてくださって、逆にもう気まずいぐらいで(笑)」
隆太「一生、おまえ要らんのと違う?(笑)」
一生「(flumpoolの曲なのに)俺弾かな、どないすんねん!」
 
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(flumpool/左上からボーカルの山村隆太、ドラムの小倉誠司、ベースの尼川元気、ギターの阪井一生)
 
Q. 初めてMaydayを観るflumpoolのファンも多いと思いますが、何かアピールするために準備したことがありますか? flumpoolさんは台湾のコンサートで流暢な中国語を披露されていましたが、日本語の練習はしましたか?
隆太「いやいや、とんでもない(と照れる)」
アシン「僕らは流暢じゃない日本語を練習しました(笑)」
モンスター「挨拶ぐらいは日本語でしたいと思って準備してきました」
 
Q. Maydayさんは叙々苑がお気に入りだそうですが、コンサートが終わったら行きますか?
アシン「(日本語で)叙々苑! 隆太のおごり~(笑)」
隆太「今度行きましょう。きょうは違うところに!」
 
Q. 通訳さんがいない時はどんなふうにコミュニケーションをとっていますか?
アシン「モンスターもいるし、隆太さんは中国語ができるので何とかなります」
モンスター「一緒に食事をする時は中国語で話して、隆太さんが通訳してくれます」
隆太「まじめな言葉をいっぱい教えてもらいました(笑)」
 
全員爆笑しているところを見ると、まじめじゃない言葉も習っているのかもしれません。 慌ててMaydayが口々に「僕らが早口でしゃべると、ゆっくり話してって言えるように、『慢慢講』って教えてあげたりしてます!」とフォーローしていました。
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ライブはMaydayから。モンスターのギターソロで「孫悟空」がスタート。Maydayファンが振る青いペンライトが揺れます。
 
初めてのMCでは、アシンが練習してきたという日本語で「僕はMaydayのアシンです。みんな来てくれて嬉しいです。みんな、嬉しいー?」。ストーンは「中国語でもいい?」と断って「紅白の会場でコンサートができて光栄です。みんなMaydayに『加油(がんばって)』とエールを送ってください!」。マサは日本語で自己紹介した後、北京語ではなく台湾語でコメント。それでも反応が多かったところをみると、台湾のファンも大勢応援に駆けつけていたのでしょう。モンスターはすらすらと日本語で「きょうはflumpoolとNHKでコンサートができて嬉しいです。でも、いちばん嬉しいのは、みんなに会えたことです。最後まで盛り上がりましょう!」。ミンは「みんなカワイイ」で笑いをとることに成功。会場が沸きました。
 
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(ギターのモンスター、ボーカルのアシン、ベースのマサ *クリックすると画像が大きくなります)
 
アシンが「みんな一緒に歌って」とリクエストして始まったのは「知足(満足な気持ち)」。この日の観客は3500人。flumpoolのファンも多いので全員で大合唱とはいきませんでしたが、大きな歌声が響いてMaydayも満足そうな様子。Maydayも凄いですが、ファンも凄いと思わせる光景でした。
 
「OAOA」では応援の輪がさらに広がります。flumpoolがカバーしている曲ということで、flumpoolファンにもおなじみの曲。サビの「OAOA♪」では、全員が腕を前に振り出すアクションで盛り上がりました。ロックバンドの共演と言えば「対バン」などと、ファン同士も競い合う雰囲気になりがちですが、flumpoolがMaydayをリスペクトしていること、flumpoolが台湾でライブを開いたことは互いのファンもよく知っていて、フレンドリーなムード。どちらのファンにも心地の良い空間が出来上がっていました。
 
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「戀愛ING(恋愛ing)」では、「ちょっと待ってください」とアシンが途中で演奏を止め、日本語で「また日本に来られて嬉しいです。電話番組ちょうだい!」と一呼吸置き、「Sing with me! 一緒に歌いましょう!」。L・O・V・Eをくり返し、再度「みんな友達になりましょう! 僕のTwitter参加(フォロー)してね。電話番号OK?」とMCをはさんでから曲に戻ります。Maydayファンにはおなじみの演出ですが、flumpoolのファンもL・O・V・Eと声を出して参加しているのが見え、アシンも嬉しそうでした。
  
アシンがサビの一部でマイクをはずし、生声でファンと一緒に歌った「溫柔(やさしさ)」の後は、メドレーとメンバー紹介。最高にヒートアップしたところで、「離開地球表面(地球表面から離れる)」の縦ノリ&ジャンプでMaydayパートが終了。メドレーを1曲と数えると全10曲。いつものライブと比べると短いプログラムでしたが、圧倒的な重量感でMaydayの魅力を見せつけるには充分なものだったのではないでしょうか。
 
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(ギターのストーンとドラムのミン)
 
続くflumpoolのライブは、スクリーンで歌詞の中国語訳が紹介され、Maydayファンにも配慮したステージとなっていたほか、ボーカルの山村隆太が台北ライブの楽しいエピソードも披露してくれました。「Mayday兄貴は、めっちゃ良い人なんですよ。僕らが台湾でライブをした時、ギターのモンスターさんが大量のビールを持って観にきてくださって、終わったら、みんなに飲ませてくれるのかなと思ってたら、1人で全部飲んで(酔っ払って)ちょっとモンスターになりかけてました(笑)」。
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そして、10月1日と2日、武道館で2 Daysのデビュー5周年の記念ライブを開催すること、初夏に待望のニューシングルをリリースことをステージで初めて告知。大きな歓声が上がっていました。Maydayファンもきっと、「いつか武道館でやりたい」と言い続けているMaydayが後に続けるといいな、と思ったのではないでしょうか。
 
この日のクライマックスはMaydayとflumpoolがセッションしたアンコール。MCは山村隆太。「いつか一緒にステージに立ちたいと、めちゃくちゃ夢見てました! 僕達の『証』にアシンさんが中国語で歌詞を書いてくれた『証明』を、全員でやります」と話すと、大きな拍手が。かなり中国語が話せる隆太がアシンと中国語でやりとりし、メンバーが位置についたところで、「日本で中国語Ver.をやるのは滅多にないこと。一緒に歌いましょう!」。会見で話していた通り、ストーンがアコースティックギターを担当したほかは、ドラムもギターもベースも、そしてボーカルもツイン。互いに目線を交わし、演奏が続きます。
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ステージ上のメンバーも「めっちゃ感動した」「我也很感動(すごく感動した)」と感慨深げでしたが、会場も大きな感動に包まれ、ライブもいよいよあと1曲「OAOA」を残すのみ。さっきは、中国語だったので今度はそのお返しとばかり、flumpoolの日本語カバーVer.で歌うことに。アシンが日本語歌詞で「OAOA」を歌うのは超レア。もしかしたらこれが最初で最後になるかもしれません。MCは「準備してきた日本語を忘れちゃった」と笑っていたアシンですが、歌詞は完璧。曲が終わると思わず「緊張したー」と、ホッとした様子を見せましたが、この日会場に駆け付けたファンは貴重なシーンの目撃者となりました。
 
OKsession2.jpg最後はflumpoolとMayday、バックミュージシャンが手をつなぎ、客席も隣同士で手をつなぎ、全員が1つになって終演となりました。まさに「音楽は国境を越える」が実現したライブ。会場に温かな風が吹き抜けました。
 
セットリスト
ACT.1 Mayday
1.      孫悟空
2.      終結孤單(孤独の終わり)
3.      雌雄同體(Masquerade)
4.      知足(満足な気持ち)
5.      乾杯
6.      OAOA
7.      戀愛ING(恋愛ing)
8.      溫柔(やさしさ)
9.      OK啦(OKさ)+ 軋車(モーター・ロック)+Solo(メンバーソロ)
10.   離開地球表面(地球表面から離れる)
 
ACT.2 flumpool
1.      今年の桜
2.      labo
3.      Hello
4.      君をつれて
5.      春風
6.      Touch
7.      ベガ~過去と未来の北極星~
8.      イイじゃない?
9.      星に願いを
 
ENCORE  Mayday & flumpoolセッション
1.      証明
2.      OAOA
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放送のお知らせ
 
EARTH×HEART LIVEはTOKYO FMをはじめとするJFN加盟全国38のFM曲が「アースコンシャス(地球を愛し、感じる心)」、ヒューマンコンシャス(生命を愛し、つながる心)の理念に基いて開催、今年で24回目を迎えます。
 
このライブの模様は、アースデーである422日(月)19:0021:00に、TOKYO FMをはじめとするJFN全国38局で放送するほか、台湾のUFO FM、韓国のMBC、中国の北京電台、インドネシアのKei FM 102.3、インドのMusic FM、インドのRadio Plusなど、アジア地域をはじめとする、海外FM局で放送されます。
 
 


 

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