キム・スンデ&チョン・ドンソク「FC 1st Anniversary LiveCHRISTMAS CONCERT」

韓国ミュージカルの素晴らしさを一人でも多くの方々に知っていただきたいとの思いを込め、俳優のコンサートと韓国ミュージカルにまつわるトークでまずは人柄にふれて欲しい、そこから韓国ミュージカルの素晴らしさにふれていただきたいというきっかけから生まれたイベントも今回で3回目となるアコースティック・ヴォーカル・ライブ「韓国ミュージカルコンサート&トーク」。

Isd-MG_1667.jpg

左から、ドンソク、スンデ
 
今回は韓国ミュージカル界で活躍している俳優キム・スンデ、チョン・ドンソクにより12月19日(木)、20日(金)の2日間ヤマハホールにて、開催されました。キム・スンデ&チョン・ドンソクの日本初コンサートである本公演は二人が厳選したミュージカルナンバー他、トークタイムにはミュージカル俳優としての思いを語るなど、楽しい時間となりました。
 
アジアンハナは19日の公演前の貴重な時間にたっぷりと語ってくれた記者会見と同日の公演をお届けします。
 
韓国ミュージカル界で素晴らしい実績と功績を持つ二人ですが、取材陣の前にとても恥ずかしそうに、はにかみながら笑顔で登場。しかし、背筋がピンと張り、スーツ姿の美しい二人からはやはり舞台に立ち続けている威厳が感じられます。早速、質疑応答へ。
 
Qお二人の日本での初コンサートですが意気込みを聞かせてください。
キム・スンデ(以下、スンデ):今日、このようなステージでコンサートを出来ることになるとは思っていなかったので、感慨無量です。日本で活動するようになってから1年ですが、その時に所属事務所とこれから頑張って1年後にはコンサートをやろうと約束して、丁度1年後の今日、こうしてコンサートをすることができて、本当に嬉しく思いますし、感動しています。
チョン・ドンソク以下、ドンソク):本当にありがたく思っています。日本でこのような場に立てるというのは特別な意味があります。スンデさんとは時にはぶつかり合いながら、助け合って今までずっと一緒にやってきたのですが、その二人でこのようなステージに立てるというのは本当に嬉しいですし、幸せに思っています。ありがとうございます。
 sd-IMG_1609.jpg
Q今回のコンサートはかなり早い段階から計画されていたが、ギリギリまで選曲を迷われ、今日に至ったということですが、選曲のポイントは?
スンデ:世界的に有名な曲や年末に合わせ温かい気持ちになれるような曲。それから韓国的な情緒を感じてもらえる、韓国ミュージカルを紹介できるような選曲もし、1つのジャンルに拘らず、様々なものをお聴かせできるように考えました。期待してください。
 
Q今回のステージではソロはもちろん、二人のコラボレーションが大きなポイントの一つだと思いますが、二人のコラボレーションの見所は?
ドンソク:声質が全く違うので合わないのではと思われるかもしれませんが、逆に声質がピタリと重なった時にシナジー効果が生まれると思っています。この声質の違いから練習量も違い、すごく沢山練習する必要があり、最初はぶつかり合っていたものが段々と合ってきたときのハーモニーは素晴らしいと思います。今日のデュエット曲も皆さんよく知っているような曲を選びましたので、二人の声がどのように混ざり合うのか、楽しんでいただけると思います。
 
Q初めて会ったときの第一印象は?また、お互いのことについてお聞かせください。
スンデ:第一印象はドンソクさんに話していただくことにして、私はドンソクさんについてお話したいと思います。ドンソクさんは他に代わる人のない後輩であり友達で、特別な存在です。今まで、同じ作品の同じ役柄を演じることも多く、役に対する悩みや思いを二人で話し合うことで、お互いを分かり合えたと思います。そして、お互いが影響し合い、補い合うことで、素晴らしいものが生まれてきたと思います。
 
ドンソク:最初の出会いは強烈でした。実は二人共、海兵隊の出身なのですが、僕ははじめからスンデさんが海兵隊出身と知っていました。韓国では海兵隊の上下関係は厳しく、怖がる傾向があるので、私も最初はスンデさんのことを避けていました。その後、スンデさんに私も同じ出身とわかり、あとは想像にお任せします(笑)。
 sd-IMG_1638.jpg
Q日本のファンについてお聞かせください。
ドンソク:韓国と日本のファンには違いがありますね。韓国のファンはアピールしてくるパワーがすごくありますし、日本のファンは気遣いの心がとてもあり、遠くから見守ってくれるような感じが印象的でした。日本の方は気遣いの心が強いとは聞いていましたが、最初は嫌われているのではないかと思ったりもしたんですよ(笑)。後で聞いてわかったことですが、公演中も日本ではじっくりと曲の終わりまで聴いてからの拍手なので、最初はわからず「あれ?上手くいったのに、そうではないのかな?」と不安になった時もありました。
 
Q日本の今後の活動についてお聞かせください。
スンデ:今、現在は具体的に決まっていることはありません。今日が二人での初のコンサートですから、焦って決めずにこれからも少しずつ活動して、多くの方に公演を観ていただけるように頑張りますので、応援よろしくお願い致します。「一生懸命頑張っていこう!」と、二人で日本のラーメンを食べながら誓いました(笑)。
 
と、最後は笑いのうちに会見は終了しました。
 
sd-IMG_1627.jpg
続いて行われました公演では、なんと客席から登場し歌う二人にファンから歓喜の声が!
歌っているときには全く感じられませんが、とても緊張しているという二人。
 
コラボレーション曲ではお互いを見つめ合い、歌い終わると互いを称え合うように肩を叩き合う姿も何度となくみられました。二人とも歌が終わると途端に恥ずかしそうにする姿もなんとも魅力的。
 
ソロ曲では声楽家出身のドンソクはシューベルトの「魔王」を、重量感のある低音から素晴らしいファルセットまで披露。歌い終えると「母に聴いてもらった時も、女性のファルセットも出せるのね!と衝撃を受けていました」とエピソードを話してくれました。その後、完璧なピアノ演奏も披露したドンソクには長い付き合いのスンデも大変驚いたそうです。
 
スンデはリチャード・マークスの「Now&Forever」やコラボレーション曲の「Last Christmas」などPOPS曲を披露。雰囲気が大変似合っていました。「Now&Forever」は中学生の頃、とても流行った曲で、初恋の相手に告白しようと、歌詞を韓国語におこして覚えた思い出の曲と恥ずかしそうに話してくれました。
 
とても寒い雨の止まない日でしたが、ソロ、コラボレーション曲と二人の素晴らしい歌声に酔いしれた2時間に観客は温かい気持ちで帰路に着いたことでしょう。
 
*イベントの写真は後日追加いたします。
 
キム・スンデオフィシャルサイトhttp://kim-seungdae.jp/
チョン・ドンソクhttp://jeon-dongsuk.jp/ 

 

 


 

 

 

 

 

1  2  3  4  5  6  7  8  9  10  11

京都映画祭りバナー

レポートの最新記事

[Copy selction] [Translate With Google]