韓国でも絶賛を浴びたミュージカルが日本随一のキャストで実現!「二都物語」 イベント~二都の夕べ~

2007年にアメリカでミュージカル化され、昨年、韓国で大好評を得て、今年もまた絶賛上演中のミュージカル『二都物語』。観客を号泣させたこのロマンチックミュージカルが、いよいよ日本・帝国劇場にて7月18日から上演になります。日本では、井上芳雄、浦井健治という日本ミュージカル界のプリンスと美貌の新星すみれが、せつなくドラマティックな愛の物語を演じます。

7月1日、帝国劇場にて「二都の夕べ」と題されたイベントが開かれました。

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(左から、橋本さとし、濱田めぐみ、井上芳雄、浦井健治、すみれ)
 

まず酔いどれ弁護士のシドニー・カートン役を演じる井上芳雄が登壇。恋に堕ちてこの世のすべてが全く違って見えるという『この星空』を歌唱しました。背後にきらめく星が恋するトキメキを象徴していうようです。 

nito-2.jpg続いて貴族への怒りを込めた『見えない場所で』をマダム・ドファルジュ役の濱田めぐみが歌います。

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最後は井上芳雄と、フランスの亡命貴族チャールズ・ダーニー役の浦井健治が『いまは子供のままで』をデュエット。カートンとダーニーという外見は似ているが、対照的な人生を歩む二人を象徴するかのようなライティングが印象的でした。

nito-4.jpgドラマティックな楽曲に歌の上手いスター揃いとあって、わずか3曲でしたが、聞きごたえたっぷりでした。

メインキャストが勢揃いし、トークコーナーへ。

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右端は司会をつとめる岡幸二郎。本公演でサン・テグレモント侯爵役を演じる。

―開幕まで2週間余り、すでに稽古が始まって1ヶ月になる現在の感想をお願いします。
井上:さっきまで稽古していました。毎日稽古が楽しいですね。やるたびに新しい発見の連続。鵜山さんの演出が、今までのやり方と違って面白いです。たまにこの人、ふざけているのかな?と思うときがあります。
浦井:たまにありますね。この前は岡さんに「住宅展示場を見学しているみたいに歩いてください」と言ったり。
井上:僕はディズニーランドに来たと思って…と言われました。一瞬びっくりするのですが、ああ、そういうことかと後で腑に落ちるんです。
田:私はヘリウムガスみたいな声でやってと言われたことがあります(笑)。

―フランスの民衆を代表するドファルジュ夫妻を演じる橋本さんと濱田さん。役柄についてお願いします。
橋本:ひとことで言えば暗い夫婦。革命を起こすエネルギーをため込んでいる夫婦です。ここってところで爆発させます
濱田:火の玉をずっと外に出さずに抱え込んでる、というのを出せたらいいかと。

nito-6.jpgヒロインのルーシー・マネットを演じるすみれ。帝劇に初登場とあって、緊張のためにトイレに行って登場に遅れたと白状し、笑いを誘いました。

すみれ:ルーシーは最初、パリに一人で暮らして暗いのが、父親と会えてHAPPYになってからはずっとニコニコ。衣装も最初は真っ白なピュアですが、後半、いろいろ大変になって衣装の色が変わっていきます。
浦井:ダーニーとルーシーは、明るい色から暗い色に。そういうところも、見所ですね。

井上からは「カートンの衣装は逆にどんどん白くなります。そして飲んだくれの役なので、私生活でも大いに飲むようにしています(笑)」という意外な話も飛び出しました。

―自分以外の役で、演じてみたい役は?
橋本:井上くんのカートン役。演者としてはおいしい、難しい役。男のセクシーさが出ていて・・・いいなあ、芳雄!
濱田:私も、カートン(「性別は越えられるのですか?」と聞かれ)この際、越えましょう!(笑)
すみれ:先輩のめぐみさんのかっこよさ。ファイアーな(笑)大好きな役です。
浦井:やりたい役はいっぱいあるけれど、もちろんカートンもですが、性別を越えられるってことで、ルーシーを。芳雄さんに愛されたい!(会場から拍手喝采・大爆笑)で、愛された後に死んでもらいたいです。
井上:ルーシーは愛される役。普段の浦井くんも愛されているから似合っているんじゃないかな。本音を言うと、自分の役が一番やりたいです。本当にいい役です。ただカートンはずっとロンドンにいて、パリの方とはからまないことが多いのが残念です。福井さん演じるバーサットが、みんなと満遍なくからむので、あの役がいいなと思います。

―今や、ミュージカル界のプリンスと言われる井上さんと浦井さん。2人の印象は?
すみれ:やさしいお兄さまたち。頭が良くて(浦井のガッツポーズに笑)ルーシーを育ててもらっている感じです。ミュージカルはまだ2回目なので、助けてもらっています。(「この2人に好意をもらえるなんて憧れだよ」と言われ)すごいプレッシャー感じる! 

nito-7.jpg―井上さんと浦井さんの役が逆でも面白いのでは?お互いの役についてどう感じますか?
井上:ある意味、鏡のような。自分の半分。気になるし、好きだけど、いじめたくなる。普段の僕たちの関係と変わらないです(笑)。

―作品への意気込み、ここを見てもらいたいという点をお願いします。
橋本:日本初演ですし、予測がつかないです。皆様と一緒にこの作品を育てていきたいし、いろんな愛の形を分かち合えたらと思っています。
濱田:物語のキーになる夫婦をどう作っていくか、わくわくしています。今までにないすばらしい作品になるのではないかと期待しています。
すみれ:誰が見ても違うメッセージを受け取って帰れると思います。
浦井:このメンバーならではの二都物語。星1つ1つの輝きが、お客様の心の中での愛と照らし合わさった時に、一筋の小さな光が涙として出てくるような、繊細な作品です。それをこの賑やかなメンバーでひっちゃかめっちゃかにしていきたい!
井上:結局どういうことですか?! 途中までいい詩を読んでいるみたいだったのだけど…(笑)。日本初演なので、わくわくドキドキです。「どういう風に生きるか」ということは「どういう風に死ぬか」ということ。激動の時代だけれど、それも今と重なります。ひとりひとりの生き様が見えてきたら、すごい話になるのではないかと思うので、劇場でお待ちしております。

しっとりと聞き惚れた音楽と爆笑トークから出演者の作品とキャラクターへの深い愛が感じられ、公演がますます楽しみになりました。
『レ・ミゼラブル』に続き、日韓同時上演となるミュージカル『二都物語』。
この夏、一番せつない愛の物語をお届けします。お見逃しなく!


ミュージカル『二都物語』
公演概要
公演期間:2013年7月18日(木)~8月26日(月)
公演会場:帝国劇場
◆オフィシャルホームページ:http://www.tohostage.com/nito/

 

 

 


 

 

 

 

 

 
 
 
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