ショウ・ルオ ニューアルバム「TRENDY MAN」発売コンサート

 117日、ショウ・ルオが昨年末に発売したニューアルバム『潮男正傳~TRENDY MAN~』を引っさげ、台中の中国医薬大学総合球場でコンサートを開催した。前日の台南大学に続き、大学の構内で行われるコンサートは2公演目となる。

ショウ2.jpg 事前に、もしくは会場で400台湾ドル(現在のレートで約1200円)のCDを購入すれば入場できると聞き、数曲歌を披露するミニライブを想像していたのだが、始まってみてビックリ! 18時半にスタートしたコンサートはゲスト2組(新人歌手の黄文星と大陸の男性2人組ユニット青鳥飛魚)のパフォーマンスを挟み、約2時間の長丁場。鉄骨で組まれたステージにはスクリーンが3つ、時にはファイヤーが飛び散る迫力の演出の中、ショウが20曲をすべてナマで歌いきる感動のフルコンサートだった。 

ショウ1.jpg 観客は10代と20代が中心。お母さんに連れられた小学生の姿もちらほら。男女比は女性が67割というところだろうか。時に激しいダンスを披露しながら熱唱するショウに集まった1000数百人のファンは大熱狂! 声を合わせて一緒に歌うシーンも多く見られた。

 

 

全身黒でキメて登場したショウの1曲目はジェリー・イェン、ウーズンと共演した『Hot Shot』のオープニング曲『箇中強手』、2曲目は『一支獨秀』。たった2曲で観客を虜にしてしまうダンスと歌の上手さは、さすがショウ!

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まだ少し息が弾むショウが自転車を押してきた中国医薬大学の男子学生を紹介する。続いてこの学生が思いを寄せる女の子がステージに呼ばれ、まさかの告白タイムがスタート!ショウが女の子に「もしOKなら自転車の後部座席に乗って一緒に退場、NOなら1人でそっと退場してね。答えはこの歌を歌っている間に決めて」と話し、彼女いない歴4年と語った男の子の恋が成就するよう心をこめて『ホントの恋の*見つけかた~Corner with Love』の主題歌『愛轉角』を歌う。

 

ステージに残ったショウが『高調愛』を熱唱したところで、キーボードが運び込まれ、「何か聞きたい曲ある?」。リクエストに応えて『自我催眠』をさらっと弾き語り。慣れた手つきでキーボードをたたくショウを見ながら、そう言えば、『Hot Shot』で見事なピアノ演奏を披露するシーンもあったっけ...と思い出す。

 

ショウ3.jpg途中、ショウが「この2人はお似合いだと思う?」と問いかけると、観客がそろって「配(お似合い)!」と応えてサビを大合唱。みんなが注目する中、女の子がOKの返事をし、2人はめでたく自転車に乗って退場。その姿は、ショウがバービィー・スーと共演したドラマのワンシーンを彷彿とさせる。照れてる2人に、ショウがうれしそうに「彼女を大切にするんだぞー」と祝福する。 

                                                      

  

 

ショウ6.jpgファンとトークを交わしながら、ポロ~ンと鍵盤をつまびくショウが歌い始めた曲は、あれ?すごく知ってる曲!ジャッキー・チュンが広東語で歌ってヒットした『毎天愛ニー多一些』だが、実はこの曲、オリジナルはサザンオールスターズの『真夏の果実』。両サイドのスクリーンに広東語の歌詞が表示されていたのだが、サビの部分の「四六時中も好きと言って」の部分が同じように「四六時中×××××」とあって、へぇ~と思う。桑田サンのハスキーヴォイスも魅力的だが、すっと伸びるショウの声も心地いい。

 

 さらに弾き語りはさらに続く。『假如ニー還在這裡』『好朋友』をしっとりと。心に沁みるバラードにジーンとくる。                        

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一度ステージを下がったショウが黒のパンツに赤いシャツに衣装チェンジ。ショウと言えば、香港の四天王の1人、アーロン・クォックのモノマネがきっかけで芸能界入りしたことで知られるが、ここでご本家の『狂野之城』をアーロン風の振り付けで熱唱。会場が大きく盛り上がったところで、ノリノリのダンスナンバー『精舞門』へと続く。

 

ショウ8.jpgゲストのパフォーマンスを挟み、再び登場したショウは赤いシャツの上に黒いジャケットを羽織り、さっきまでしていたサングラスをはずしている。『潮男正傳』『潛意識失控』と激しい曲で汗を飛び散らせた後は椅子に座ってバラードタイムに突入。『<才高>笑』『第二順位』をせつなく歌い上げ、最後は立ち上がって『Hot Shot』の劇中歌『幸福不滅』で観客を魅了した。この曲は、ショウが演じた元大鷹やジェリー扮する東方翔が好きな女の子を思う切ないシーンに流れる珠玉のバラード。日本でドラマがオンエアされれば、きっと好きになるファンが多いに違いない。

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さて、いよいよコンサートはクライマックスへ。スクリーンに『<才掌>腰』のMVに特別出演してショウとダンスを踊ったバービィー・スーや妹の小Sことシュー・シーディー、ジョリン・ツァイなどのメイキングが流され、衣装チェンジして出てきたショウと観客がサビの部分の振り付けを練習し、『<才掌>腰』がスタート。簡単な振り付けなのだが、オールスタンディングで人口密度が高いため、本気で踊ると周りの人たちとバシバシぶつかってしまう()

 

続く『敗給ニー』では、間奏でショウがステージを下りてきてファンと握手&ハイタッチ。ファンが持っているデジカメを持ち、腕を伸ばしてツーショットを撮ってあげたりもして、ステージ近くのファンはこの日最高の盛り上がりを見せた。

 

ショウ9.jpg倖田來未とデュエットしたことで話題になった『Twinkle』では、直径2メート ルぐらいの巨大な風船が2つ出てきて、自分の頭上に来たら上にトスするルールで観客席をリレー。結構重たいので頭にぶつかると痛そう...。周囲の人たちと力を合わせてリレーしなければならず、客席の一体感が強まった気がした。

 

楽しかったコンサートもこれで終了。ただ、誰も帰る人はおらず、アンコールの声が響く。お約束どおり()出てきてくれたショウは最後に『戀愛達人』を披露、颯爽とステージを去っていった。

 

                                

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