第16 回愛してる~大韓民国2010 ドリームコンサート

 5月22日、朝から湿気の多い曇り空が広がり、開演の歓声を待たずに雨となったソウルサンアムワールドカップ競技場でドリームコンサートが開催された。

コンサート前のフォトセッションでは11組のアーティストがとびきりの笑顔を見せてくれました。

<フォトセッション>
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F.CUZ(フォーカーズ) 
 
 
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BEAST(ビースト) 
 
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ZE:A(ゼア) 
 
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4MINUTE(フォーミニッツ) 
 
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SHINee(シャイニー)
 
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T-ara(ティアラ)
 
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2PM(ツーピーエム)
 
 
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少女時代
 
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AFTER SCHOOL(アフタースクール)
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F(x)(エフエックス)
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Super Junior(スーパージュニア) 

ドリームコンサートは、“青少年に夢を!”をキャッチフレーズに毎年開かれるアイドルの大饗宴。今年は「2010 I LOVE KOREA, Dream Concert」という名のもと、韓国を代表するアイドルが勢ぞろい。イ・ヒョリRainの貫禄のパワフルステージ、ワールドスターとなったWONDER GIRLS少女時代KARAの競演、さらには今や中堅アイドルと呼ばれるSS501のロマンティックなステージとSuper Juniorのエネルギッシュなエンディングまで、降りしきる激しい雨の中、4万5000人のファンが4時間30分に及ぶ公演を堪能した。司会は今年3年目となるSuper Juniorのキム・ヒチョルと清純グラマー女優として今年大ブレイク中のシン・セギョ、CMにドラマと多方面で大活躍している2PMのオク・テギョンの3人。雨のために舞台の調整がうまくいかず、進行が遅れがちになっても機転を利かせて対応、始終会場を沸かせた。

第1部はU-Kissがパワフルに幕を開け、RAINBOWF.CUZZE:Af(x)と新進ボーイズグループとガールズグループが若さを武器にステージを展開。そして歌唱力が自慢のDavichiの二人に続き、MBLAQCNBLUEBEASTと昨年後半から活躍しているボーイグズループのステージでそれぞれの個性を競い合った。後半は先輩アイドルになりつつあるSHINeeが舞台を盛り上げ、SS501が中堅アイドルらしくしっとりとしたバラードでロマンチックな雰囲気を作り、最後はRainの圧巻の舞台で第一部を締めくくった。雨の中、声援を送るファンにRainは「自分のせいで雨になったようで申し訳ないと」コメントする場面もあったが、ファンとステージの上のアーティストとの一体感は大降りの雨でも薄れることなく、最高潮に達した。

第2部が始まる前には、チャリティーイベントが行われた。ドリームコンサートは前回まで無料だったが、今年は5000ウォンでチケット販売し、それをアフリカへの寄付金に充てることに。タレントのチャ・インピョが寄付金を受け取り「みなさんの暖かい思いを無駄にしないよう、ちゃんとしたところに使いたい」とコメントした。寄付金はドリームコンサート出演者の名前で寄付されることになっている。

雨も少し小降りになり、いよいよ第2部がスタート。ガールグズループT-araから始まり、4MINUTEAFTER SCHOOLKARAへと続く。特にT-araとKARAはもうすぐ開かれるW杯応援ソングで対決、ワールドカップへの期待感をいっそう盛り上げた。2PMのエネルギッシュな舞台の後は、アメリカ活動を成功裏に収めて凱旋帰国したWONDER GIRLSが新しいメンバーを加え、新曲を披露した少女時代は脚線美に思わず目を奪われた。続いては女性歌手の憧れの的、イ・ヒョリの登場。今回のドリームコンサートの出演者の中で一番年上であり、こういった場で後輩と共に舞台に立つことができることがうれしいと笑顔を見せた。

2010ドリームコンサートのトリはSuper Junior。エンディングには出演者が舞台に集まり、CNBLUEの演奏でワールドカップの応援ソングを熱唱、「2010I LOVE KOREA, Dream Concert」は大成功のうちに幕を下ろした。雨のため進行が遅れ、コンサートが予定より延び、地下鉄の終電時間が近くなってしまったため、ファンを心配したSuper Juniorのメンバーが、すぐに舞台を離れずマイクを手に「早く帰宅してね」とコメントしていた。


<2010 I LOVE KOREA, Dream Concert」現場のあれこれ or こぼれ話>


*ドリームコンサートはファンの背比べの場

ドリームコンサートの見どころの1つはファンの風船合戦。あらかじめ、アーティストごとにゾーンを振り分けられ、ファンが自分の応援するアーティストのゾーンに集中的に予約をするのが恒例である。アーティストそれぞれに風船の色が決まっており、一つの色に彩られた応援合戦はその年の旬のアイドルを見分ける尺度ともなり、ファンの数がアイドルの人気を示す。ドリームコンサートを放送したSBS放送局も、歌の合間にファンの風船合戦をしばしば映し出している。風船の数と色を楽しむのもドリームコンサートを2倍楽しむ方法の1つである。


*ドリームコンサートのもう一つの見どころ「プラカード」
アーティストとそのファンクラブの力関係で応援ゾーンが決まり、それに合わせて掲げられるプラカードの数も決められる。さらにアイドルはグループが主流なので、その振り分けられた数をグループとメンバー個人に配分してプラカードを掲げることになる。ファンクラブによってやり方は違うが、風船の数とは少し事情が異なり、ファンクラブ内の政治力や情報力で掲げるプラカードが決まるという。逆に言えば、プラカードが多いからと言って必ずしもそのメンバーが一番人気とはならないわけだが、プラカードはファンからスターに向けた最も短いラブレター。その文字を読み比べるのは、ドリームコンサートを2倍楽しむ、もう1つの方法である。

ツイッター大流行中のドリームコンサートらしいエピソードもあった。日本進出も果たしたKARAのメンバーであるギュリのファンが掲げたプラカードには「キャッー、まぶしい!パク・ギュリ」と書かれていた。彼女は本番前からリアルタイムでツイッターに心境を逐次アップしていたが、本番間近になってそのプラカードをカメラで撮り「現場でこれを見て思いっきり笑っちゃいました。ハハハ、そうですよね、悲鳴を上げる程まぶしい女ですよね。私」というコメントとともにアップ。いつも自信満々の言動がウリの彼女らしいツイートが大きな反響を呼んだ。

さらに、もう1つ。今年のドリームコンサートでの目立ったのは、参加していないグループやアイドルへのコールが非常に多かったこと。中でもインパクトが強烈だったのは東方神起のファン。赤い風船を持ち、ステージの合間に東方神起をコール、彼らの歌を歌い続けたのだ。解散を反対するファンの気持ち、私たちファンはこうしてみんなを応援して待っているよ、という気持ちを東方神起の5人と所属事務所などに訴えたかったのであろう。最後までステージを見守りながら、ほかのグループも応援しつつ、東方神起を呼び続けたファンたちの大きな声に感動したのか、後輩である司会者のヒチョルが何度も東方神起のファンクラブである「カシオペア」に話しかけていたのが印象的であった。

また、メンバー交代のあったグループのファンもプラカードを掲げ、抜けたメンバーの名前を呼び続けた。2PMのジェボム、Wonder Girlsのソンミのファンはそれぞれのメンバーのステージの際にジョボム、ソンミを連呼した。ほかのメンバーのファンとの関係が微妙で、必ずしも美しい場面とはならなかったが、こういう光景もドリームコンサートらしい風物詩。ハンギョンとカンイン、そしてキボムの抜けたステージとなったSuper Juniorのファンも、メンバー全員の名前を刻んだプラカードで不参加のメンバーへのエールを送っていた。

最後にYGエンターテインメント所属のBIGBANGや2NE1などが最初から不参加を宣言、SMとの勢力争いではないかとの見方も示され、「青少年に希望を」というキャッチフレーズが色あせる結果となったのは少々残念。これからのドリームコンサートの課題と言えるだろう。
 
(取材:Luffy)
*コンサート写真は後日掲載いたします。

 

出演者 <ドリコン 1部>
U-kiss(ユーキス)
RAINBOW(レインボー)
F.CUZ(フォーカーズ)
ZE:A(ゼア)
F(x)(エフエックス)
DAVICHI(ダビチ)
MBLAQ(エムブラック)
CNBLUE (シーエヌブルー)
BEAST(ビースト)
SHINee(シャイニー)
SS501(ダブルエスゴーマルイチ)
RAIN (レイン)


出演者 <ドリコン 2部>
T-ara(ティアラ)
4MINUTE(フォーミニッツ)
AFTER SCHOOL(アフタースクール)
KARA(カラ)
2PM (ツーピーエム)
WONDER GIRLS(ワンダーガールズ)
少女時代
イ・ヒョリ
Super Junior(スーパージュニア)
 
 

 

 

 

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