キム・ダヒョンとチョン・ドンソク出演!ミュージカル『ウェルテルの恋』開幕!

ゲーテ原作の名作を韓国でミュージカル化、韓国TOPの俳優陣が出演したミュージカル『ウェルテルの恋』が1月11日、赤坂アクトシアターにて開幕しました。K-POP人気におもねることのない、本格的韓国ミュージカルの来日公演として注目されています。

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左からキム・ダヒョン、キム・ジウ、チョン・ドンソク
 
初日の開演に先立ち、ウェルテル役をWキャストでつとめるキム・ダヒョンとチョン・ドンソク、ロッテ役のキム・ジウの会見が行われました。
 
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 ミュージカル『ウェルテルの恋』は2000年の初演以来、昨年までに12回も上演されてきた韓国オリジナルの超人気演目。これまでにチョ・スンウ、オ・マンソク、ソン・チャンウィ、パク・コニョン等、実力派俳優たちが主役ウェルテルを演じてきました。
 
今回、赤坂アクトシアターでウェルテルを演じるのは、2003年にこの作品でデビューし、今や韓国ミュージカル界の美しきトップスターとなったキム・ダヒョンと、若いながらもパワフルな歌唱力と恵まれたスタイルで『モーツァルト』タイトルロールを獲得し、その後も『エリザベート』『二都物語』と大作に出演し続ける新星チョン・ドンソクのWキャストです。 
 
開演直前、舞台前に3人がステージ衣装のまま登場しました。
 
―ドレスリハーサルが終わったばかりですが、感想と抱負をお願いします。
 
キム・ダヒョン:とても胸が高鳴っています。無事にリハーサルを終えましたが、観客のみなさんとどのように息を合せるか、日本のみなさんが私たちをどのように見守って下さるのか、期待しています。少し心配なのは言葉の問題のために、観客は私たち俳優だけでなく字幕も見なくてはならず、目をあちこち動かさなくてはなりませんよね。そのためにポイントを見逃してしまわれないか、ちょっと気がかりですが、私たちもその問題を配慮しながら公演をやりたいと思っています。内容をご存じでしたら字幕を見つめないで、私たち俳優の目の輝きや演技、歌に集中して頂ければよいと思います。
 
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キム・ジウ:ダヒョンオッパがおっしゃったように、日本の観客にどのように伝えていくかで心配な点もあるのですが、日本と韓国は情緒が似ている部分が多いので、台詞ひとつひとつがわからなくても、目つきや心などで伝わると信じています。韓国とは違う日本の観客の反応がどうなるのか、正直申し上げると心配ではありますが、期待もしています。
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―本日の出演はしないチョン・ドンソクさんは、年末年始にシアタークリエで行われた『ONE HEART MUSICAL FESTIVAL』にスペシャルゲストとして出演し、日本のミュージカル俳優陣と同じ舞台に立たれました。日本のお客様はどうであったか、お伺いします。
 
チョン・ドンソク:まず日本の公演会場が素晴らしく、音響などもよくて十分にお伝えできるように思います。ゲーテの原作もご存じだと思いますので、問題ないと信じています。
 
―お二人のウェルテルの魅力をキム・ジウさんからご紹介下さい。(アジアンハナからの質問です)
 
キム・ジウ:ダヒョンオッパのウェルテルは、優しいが強い美男子ではないかと思います。とてもソフトに見えるのですが、その中に強く、男らしさを持ったウェルテルです。細かな感情をも刺激するウェルテルなので、一緒に舞台で演じていると何とか彼を守ってあげたいという気持ちになります。
ドンソクさんは生、そのままのウェルテルです(笑)いつも演じる度に新鮮に演じることができて、ひどく緊張することもないようで、突っ走るウェルテルです。私よりも年下なのですが、ロッテがウェルテルから慰められている気分がするような、そんなウェルテルです。
二人のウェルテルの魅力が違いますので、両方ご覧になれば、別の公演を見るような面白さがあるのではないかと思います。
 
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 ―役柄の楽しい点、辛い点は何でしょうか?
 
チョン・ドンソク:まず公演しながらたくさんの感情を感じて演技できることが楽しいですね。愛する気持ちを感じることができて、とても幸せに思います。辛い点は演じると、昔の辛い初恋を思い出してしまうことです。似たような恋をしたことがあり、演じながら心が痛くなります。
 
キム・ジウ:ロッテは多くの男性に愛される女性です。そんな役を演じることは、幸せですし、みんなに愛される明るいロッテのイメージがとても好きです。辛い部分は、作品全体が深い感情を描いているので、ウェルテルとの初めての出会いはとても幸せで穏やかですが、のちには底まで落ちていきます。ロッテ役をWキャストで演じるキム・アソンさんともその部分の感情表現がとても辛いと話したことがあります。そこが難しい部分でもあると思います。
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 キム・ダヒョン:いい話ばかりが出ましたね(笑)。この作品の魅力は愛の話であることです。誰かを狂おしいほど愛することはとても幸せなことですが、悲しいことでもあります。舞台に立っていると、時に舞台ではなく現実じゃないかと感じる時があります。自分がウェルテルになってしまい、ロッテを愛しながら喜びを感じ、愛を失って辛く悲しみます。舞台でキム・ダヒョンではなく、ウェルテルになった時が、この作品の一番大きな魅力を感じる時です。
 
会見の後、初日の公演を観劇しました。日本での初演のせいでしょうか、開演前には客席にも緊張と期待とがあふれているように感じられました。
 
この日出演のウェルテル役、キム・ダヒョンはミュージカルだけではなく、演劇やドラマでも活躍しています。古くはドラマ『乾パンせんせいとこんぺいとう』でさわやかな美術先生チョ・ヒョヌ役を、最近では『ペクドンス』でイケメン絵師キム・ボンド役などを演じています。ロッテ役のキム・ジウも『メリーゴーランド』等、ドラマでのキャリアも長く、昨年は『ロマンスが必要2012』に出演していました。
映像での舞台でも活躍する二人は、映像ならではの繊細な演技力と、舞台に必要な集中力と忍耐力を備えた俳優です。何より、ミュージカル俳優としてのキャリアも十分。安定した歌唱力にも定評があります。
 
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さぁ、いよいよ開演です。
物語は有名な原作の持つ切ない恋物語をメインに進みます。ミュージカルならではの楽しみ…美しい音楽と心ときめかす歌声、客席との一体感を楽しむことができるのはもちろん、舞台でも映像でも活躍する主演の二人ならではの細かい感情表現が圧巻で、思わず引き込まれてしまいました。
特にウェルテルの大きな美しい瞳が見る間に潤み、涙があふれていく瞬間(何度も繰り返されます)は目が離せません。ウェルテルの狂おしいまでに高まっていく恋心が、客席にまで押し寄せてくるような熱演で、1幕が終わって客電が灯った時には、客席がら「ほーっ」と大きなため息が聞こえたほどでした。
原作が有名であり、しかもシンプルな恋物語である故に、韓国語での上演、字幕を読むこともあまり苦になりません。また、韓国ミュージカルらしいパワフルな歌声を聞かせてくれるキャストが多いことも観客の楽しみを増やしてくれています。
公演の最後は韓国ミュージカルでは定番とも言える華やかなカーテンコール。客席から撮影もOK。観劇の思い出が自ら撮影した写真…というのは、韓国ミュージカルならではの楽しみです。
 
キム・ダヒョン主演は18日(金)まで。19日(土)から26日(土)まではチョン・ドンソク主演で上演しています。また、トークショウやサイン会など、イベントも目白押し。
K-POPに続き、大きなブームとなること、間違いないK-MUSICAL。その神髄に触れる本公演に是非、お出かけ下さい。
 
公式HP  http://wakaki-w.jp/
 

 

 


 

 

 

 

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