カン・ドンウォン『義兄弟 SECRET REUNION』来日記者会見

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10月30日より日本公開が決定した韓国映画『義兄弟 SECRET REUNION』のジャパン・プレミアに合わせ、主演のカン・ドンウォンが来日、9月13日、きゅりあん大ホールで会見を開きました。残暑の厳しい日でしたが、ドンウォンはすっかり秋の装い。抜群のスタイルで見事に着こなし、涼しい秋の訪れを感じさせてくれました。

 

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Q. この作品のオファーを受けた理由は?

「シナリオを読むと、とても完成度が高かったというのもありますが、僕のところに話が来たときには、すでにソン・ガンホ先輩の出演が決まっていて、しかも新鋭チャン・フン監督の作品だというのが大きかったと思います。初めて監督とお会いした日、お話だけうかがって返事は後でしようと思って行ったのですが、お酒を飲んで話が弾み、『僕を信頼して、一緒にやりませんか?』と言われて、やります!と即答してしまいました(笑)」
 
 
Q. W主演のソン・ガンホさんとは、撮影中、毎晩お酒を酌み交わしたと聞いていますが?
 
「どうも、この作品のスタッフはお酒を飲まない人が多くて……(笑)。なので、ガンホ先輩と2人で飲むことが多かったですね。撮影が続いて、翌日も仕事があるので、たくさんは飲まなかったのですが、楽しいお酒でした。僕が行き詰っていると、いろんなアドバイスをしていただきましたが、どちらかと言うと、演技よりプライベートの話題が中心でした。この作品のおかげで、胸の内を明かせる、すばらしい先輩に出会えました。今もたまに連絡して、飲んでるんですよ」
 

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 Q. 父親を演じた感想は?

「赤ちゃんならともかく、6~7歳の娘を抱きしめるシーンは、似合わないんじゃないかと心配していたんですが、意外にしっくりはまっていて、逆にショックを受けました(笑)」
  
 
Q. どのように役にアプローチするタイプの役者だと思いますか?
 
「これと言って役作りの哲学はなく、その場その場で自分の感性に従って演じています。撮影したものをモニターで確認し、演技をチェックして修正していくという感じですね。俳優さんによっては、仕草や手足の動きまですべて役になり切って演じるタイプの人もいらっしゃいますが、僕は基本的にシナリオに忠実にアプローチするタイプで、煮詰まるといろいろ考えて1つずつ解決していきます」
 

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Q. 最近は3作品続けて、男性俳優との共演が続いていますね。

「たまたま気に入った作品がそうだったというだけです(笑)。個人的に、あまりメローなラブストーリーに魅力を感じないんです。また、韓国の映画市場では現在、男性的な作品が好まれていて、そういう作品のオファーが多いというのもありますね」

 
Q. 作品を楽しみにしている日本のファンにひと言お願いします。
 
「日本の皆さんには、朝鮮半島の南北問題と言われてもピンと来ないかもしれませんが、政治的なことは抜きにして、2人の男が出会い、友情を築いていくストーリーとして、映画を楽しんでいただければ嬉しいです」

  

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韓国ではチャン・フン監督やソン・ガンホと共に会見に臨んでいたというカン・ドンウォン。「1人で会見に出るのは慣れませんね。でも、これも悪くない(笑)」と笑顔を見せました。今年29歳のドンウォンは、今秋から兵役に就く予定。今回の来日を最後に、しばらく日本で姿を見られなくなるのは少し寂しいですが、作品を観ながら、また日本に来てくれる日を楽しみに待ちたいと思います。

 
『義兄弟 SECRET REUNION』は10月30日(土)よりシネマート新宿、シネマート心斎橋ほか、全国ロードショー。詳しい日程は、公式サイトでご確認ください。
公式サイト: www.gikyodai.com
 
 

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 イデオロギーの違いによって、同じ民族でありながら対立を余儀なくされ、南北に引き裂かれた朝鮮半島。朝鮮戦争勃発から60年、南北共同宣言から10年を数える2010年、北と南、それぞれの国家に翻弄されたふたりの男の葛藤を描き、韓国で550万人以上の観客を動員した今年ナンバーワンの大ヒット作が誕生した。

 
監督は、デビュー作『映画は映画だ』でソ・ジソブ、カン・ジファンを主演に迎え、男と男のぶつかり合いを鮮やかに描き出し、作品的にも興行的にも成功を収めた新鋭チャン・フン。本作でもふたりの男を主役に据え、ユーモア感覚、アクション表現など、さらに洗練された演出を見せている。

 

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そして、作品の成功に大いに影響したのが主役ふたりのキャスト。韓国の国家情報員イ・ハンギュにはソン・ガンホ。組織をクビになり、探偵稼業で稼ぐ男の悲哀としたたかさを見事に演じ切った。また、イ・ハンギュと因縁を結ぶ北朝鮮工作員のソン・ジウォン役には、一作品ごとに存在感を増すカン・ドンウォン。国家と家族への思いに引き裂かれながら逃亡生活を送るストイックな男の姿を好演、さらなる魅力を発揮している。

 

 

2010年/韓国/116分/シネマスコープ/ドルビーSRD/韓国原題:義兄弟/字幕翻訳:根本理恵
配給:エスピーオー/宣伝:マジックアワー/©2010 SHOWBOX/MEDIAPLEX ALL RIGHTS RESERVED.
キャスト:ソン・ガンホ(『グッド・バッド・ウィアード』『殺人の追憶』)、カン・ドンウォン(『M』『私たちの幸せな時間』)
監督:チャン・フン(『映画は映画だ』)
公式サイト: www.gikyodai.com
 
 
 

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